ラオス:祭りの後

お祭りをひととおり見物し終えたら、猛烈にお腹が減ってきた。
近くの食堂に飛び込む。

ラープとカオニャオを注文する。
ラオスで最もよく食べた黄金の組み合わせ。

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これにビアラオが加わって、最強トリオが結成される。

雨安居明けを祝うお祭り。
その光と音と熱気の残滓が、今はすっかり穏やかになった町を静かに漂っている。
その切ない余韻を、ビアラオの泡がやさしく包み込み、心と身体に染みわたらせていく。

 
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話はガラリと変わるけれど、みなさんは旅に出ると太りますか、痩せますか? ぼくの場合、旅に出ると必ずと言っていいほど体重と体脂肪が減る。食費を切り詰めて旅をしていたパッカー時代はもちろんのこと、それなりのお店でそれなりに美味しい料理を食べるようになった最近でもそうだ。摂取した以上によく歩き、よく撮って(これは関係ないか)カロリーをせっせと消費するからだ。だから、帰国して体重計に乗るのがひそかな楽しみだったりする(笑 ぼくにとっては旅が最も効果的なダイエット手段なのである。また、「次の旅」という「ニンジン」が目の前にぶら下がっているからこそ、ジョギングや筋トレなど、旅に備えた体力強化のモチベーションも高まる。健康増進のためにも、年に何度かの旅は必須なのである。

ところが、なぜかこの旅だけは例外だった。出発前と比べても、体重はまったく変わらず。プラスマイナスはゼロ。突然決まった短期の旅ということもあったし、あまり歩かず、のんびり過ごしたということもあるのだが、いったいなぜだろう。おそらく最大の要因は、このカオニャオ(餅米)とビアラオにあると見た。きっと、そうだ。そういうことにしておこう。年をとって基礎代謝が下がったとか、そういうマイナス要因はとりあえず考えないでおこう……。

空気もゆるゆる、気分もゆるゆる、ついでにお腹の皮もゆるゆるのまま、旅はゆるゆると続いていく……。次はバンビエンに向かいます。

16件のコメント

  1. あづま川
    2007年6月18日

    >ファーティマさん
    必ず3キロですか。それはすごいです。
    でもある意味、それは人徳のおかげなのでしょうね。
    ぼくはイエメンでもしっかりとやせて、しめしめと思いました(笑)
    朝食とか抜いた日もけっこう多かったし、ビールも飲めなかったし。
    逆にラオスでは、朝から麺を食べたし、夜はビアラオ飲んでたし、
    ゆるゆる過ごしてたし・・・旅のスタイルの違いも大きかったのかなと思います。

    返信
  2. ファーティマ
    2007年6月17日

    私どこの国に行っても太ります…どんなに短期でも必ず3㌔。
    食事がまずいと言われている国でもです。
    なんだかどれも美味しいし、みんなにすすめられて、あれもこれも。
    おまけにお代わりもどんどん出てくる。
    お土産まで持たされて…食べきれずに知り合った人にあげたりすると、
    お返しでまた食べ物(笑)
    凄い藁しべ状態で、体重も順調に増えるわけです。
    ラオス料理なんてそんなにカロリー高さそうじゃないのですけれどね…
    やっぱりビアラオのせいでしょうか?

    返信
  3. あづま川
    2007年3月8日

    >ハナミズキさん
    やはりラオスではみんなそうなるのですね。
    飯が美味いシチリアでもポルトガルでも体重落ちたのに
    なぜにラオスだけ? と不思議だったのですが、それが醍醐味と
    言われて腑に落ちました。なんだか安心した(笑
    >puchioさん
    めっちゃ絞れるんですか! あこがれます、その身体(笑
    昔はめちゃくちゃ絞れたのですが、最近はお店でも余計な一品
    (甘いものとか)とか頼んじゃうんでそれがいけないかのな・・・。
    カオニャオは日本の餅米とほぼ同じ食感ですごく美味しいですよ~。
    朝はカオソーイ、夜はカオニャオとビアラオで決まりです。

    返信
  4. puchio
    2007年3月7日

    私もめっちゃ絞れます。(笑)尋常じゃない程歩いたりするし、第一に余計なものを食べなくなるし。だけど帰り際、お土産に現地のお菓子とかを買いだめして来ちゃうんですよね~。
    写真のご飯!よくラオスの旅本見ると載ってるやつですね、めっちゃ食べてみたいんですよ~、美味しそう!!

    返信
  5. ハナミズキ
    2007年3月7日

    年末のラオス旅、ワタクシもかえって太って帰ってしまい、体重計の上でおののいた次第でした。だいたいそれなりに体重落ちて帰ってきますからね、普通。スリランカでカレー三昧だったときよりも太ってしまってました。
    ま、ラオスにいるとうだうだと何もしないからそうなってしまうんでしょうけどね〜。。まあ隠れたラオスの醍醐味のひとつってことで。ふふふ。

    返信
  6. あづま川
    2007年3月7日

    >ERICAさん
    旅=ダイエット派がもう一人!
    旅では楽しんでどこまでも歩けるし、
    ときにはどこまでも歩かざるを得ない状況に陥ったりもして、
    (バスが来ないとか故障したとか・・・)それがいいんでしょうね。
    秘色・・・ぼくの大好きな色です。秘色が似合う男になりたいです(笑
    >wakyさん
    よく歩き、よく食べ、よく眠り、ぼくも旅の間は理想的な生活です。
    旅から帰るとすぐに元の不規則な生活に戻ってしまいますが・・・。
    緊張感というのも大きいですよね。ラオスではそれが足りなかったのかも。
    今度はもうすこし緊張感を強いられる国に行くつもりです。
    それでも痩せなかったら・・・恐いな~。

    返信
  7. waky
    2007年3月6日

    旅行中はたくさん歩いてそこそこ食べて、
    よく眠って、かなり理想的な生活です。
    でも多少は痩せるような?
    これは食事の量云々より、緊張感ですね、きっと。
    やっぱり知らない場所だと常に緊張してますしねー。
    2週間で4キロくらい痩せたこともあったし(でも若い頃)
    「旅行ダイエット」って趣味と実益を兼ねてて、いいなあ。。

    返信
  8. ERICA
    2007年3月6日

    私も旅へ出ると痩せます。
    アルコールが飲めない分、食べまくりますが・・・食って食って(笑)
    摂取カロリーより消費のほうが上回っているようです。
    そう、旅=ダイエットを兼ねています(笑)
    色気が無い私は文章だけでも・・・と思い頑張っています~(笑)
     ラオスのゆるりとした大気
      この地の喧騒を帯びた熱気
       大気色は闇に包まれ秘色へ 
    *秘色(ひそく)=白の多い淡い緑(ブルーに近い色です)

    返信
  9. あづま川
    2007年3月6日

    >TMさん
    コメントありがとうございます。
    男性に比べて脂肪をためやすくできている女性のほうが、
    そういう傾向がどうしても強くなってしまうんでしょうね。
    昔はいくら食べてもぜんぜん太らなかったのですが、
    年とともにやたらと「燃費のいい=カロリーを消費しにくい」身体に
    なってきているうえ、美味しいもの食べたい欲も高まってきているので、
    そろそろ何か考えないといかんかなーと思ってます。
    >HARUさん
    痩せるタイプなのですね。男性、特に長期旅行者は、だいたいみんなそうかなと見ていて思います。
    決して「痩せない旅」にシフトしたいわけではないのですが、年齢とともに
    そうならざるを得ない肉体になってしまうので、仕方がない部分もありますね。
    美食を追求し始めるとそれに拍車がかかります。お気をつけて(笑
    >ぴおさん
    やはり女性は痩せにくいですよね。男性以上に、普段から運動をして
    筋肉を増やして、基礎代謝を上げておかないと。
    しかし、それだけ体調不良に見舞われているのに痩せないというのもすごいし、
    逆に食べても太らないというのもすごいです。
    安定感があるというか、なんというか・・・(笑
    ぜひ一度、旅先でぴおさんといっしょにご飯を食いたいなあ。
    食が細い女性よりも、美味しそうにたくさん食べる女性のほうが断然好きなので。
    次の一句、こうご期待(笑

    返信
  10. あづま川
    2007年3月6日

    >Kankoさん
    楽しみながら痩せる。これぞ究極のダイエット(笑
    たしかにストレスがないというのも大きいと思います。
    ただいま年度末で超忙しいのですが、それが終われば、ぶら下がっている
    「ニンジン」が食べられそうなので(笑 がんばります。レッズも勝ったしね。
    >バルチェッローナさん
    ラオス料理は、僕の基準ではほとんど辛くないですが、
    辛いのが苦手な人にはどうでしょうか・・・微妙なところ。
    イタリアに住んだなら、ぼくも太りそうです。南米料理は、昨年、神田で初めて
    チュラスコとフェイジョアーダを食べましたが、これも太りそうですね。
    これから個人旅行を楽しんで続けるには、体重と足腰をどうするかにかかっているのかな、なんて思ってます。
    >ヒョウちゃん
    13%、それはすごいですね。ちなみに、ぼくの現在の体脂肪率は
    16、7%といったところです。男性としては普通でしょうか。
    やはりミャンマーやラオスなどのゆるい国に行くと気持ちも身体もゆるんでしまうんでしょうかねー(笑

    返信
  11. ぴお
    2007年3月5日

    こんばんは。
    一句ひねりたくなるような味わいがあるんですね、ビアラオって(笑)。
    次もぜひ一句お願いします(期待されるとやりにくいのを判ってて言う)。
    私は旅行中「これだけ歩けば痩せるだろう」といつも期待するのですが、まず痩せないですね。
    私はお腹を壊さないせいもあると思いますが、一般的に、基礎代謝の低い女性は、たまにまとめて歩いたくらいでは、なかなか燃焼しないんじゃないでしょうか。いわんや私をや。
    風邪ひきのまま出かけ、咳がついて眠れなかったリスボン、インフルエンザ発症で39度を越えたシンガポール、胃痛で後半絶食に近かった3度目のモロッコ、いずれもわしわし歩き回って、まったく痩せませんでした。異常。
    まあ、掃除機のように食べる割に、増えもしませんけど。

    返信
  12. HARU
    2007年3月5日

    この写真を見て、あの餅米の触感がよみがえりました。
    ラオスの旅の懐かしい記憶。
    ビアラオも外せないですよね。
    僕は旅をすると痩せる方です。
    サラリーマンはどうしても短い旅行期間になるので、
    多少無理な移動などがあったりして。
    年齢からいってもそろそろ「痩せない旅」
    にシフトしてもいいかな、と思っていますが(笑)。

    返信
  13. TM
    2007年3月5日

    こんにちは。
    いつも美味しそうな写真の数々、有難うございます。
    ところで私は旅行で太るタイプです。
    気を緩めるとすぐ太ってしまうので、毎日体重計にのって
    チェックしているんですが、旅行中はそれが出来ないので、
    つい食べ過ぎてしまうんでしょう。
    くたくたになるほど歩き回っても、あんまり痩せないん
    ですよねぇ。やっぱり一にも二にも食事ですわ。
    美味しいものを食べても太らない人が羨ましいです。

    返信
  14. ヒョウちゃん
    2007年3月5日

    モロッコから帰った時体脂肪率が13%台なんてこともありましたねえ。
    イタリア・フランスの旅でも毎日飽食していたはずなのに、上記の値に近いものもありましたけど。
    ミャンマーでは食事の期待はほど遠いものでしたけど、増えました!
    一体何なのか。
    けっこう体脂肪率はストレスと関係すると思います。ストレスあると増えてる気もするなあ。

    返信
  15. バルチェッローナ
    2007年3月5日

    ビールうまそう……
    ところでラオスの料理は辛いですか?辛そうですね。
    わたしは辛いタイ料理やカンボジア料理が苦手で、食べたら3日間胃がパンク状態になったことが三度もあり、もう絶対口にしないことにしました。残念ながら……
    若いときは旅に出るとやせたけれど、旅慣れしたら太るようになりました。イタリアに住んでいたときは1年間で5kg増(80→85)、南米旅行ではチュラスコとアサードばかり食っていて3ヶ月で7kg増(85→92)でした。最後は苦しくて靴のひもが結べなくなるほど。
    あれから10年以上経ち、今は87kgです(身長180cm)。

    返信
  16. Kanko
    2007年3月5日

    >旅に出ると必ずと言っていいほど体重と体脂肪が減る。
    それはいいダイエット方法だわ(笑)
    摂取量よりwalkingの量が上回っているのでしょうね。
    それと、ストレスがないからかも^^
    今回減らなかったのは、残念でしょうけど、綺麗な風景を見て、美味しいものを
    食べてプラスマイナスゼロだったのならいいじゃないですか。
    次の旅というにんじんをぶら下げて(笑)仕事頑張ってください。

    返信

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