心に浮かぶ光景とは

カローを起点とした日帰りトレッキング。尾根道をしばらく歩いた後、ミヤマティ洞窟寺院へと山道を下っていく。日が傾くにつれ、陽光は赤みを帯び始め、空は微妙に表情を変え、空気が引き締まり、木々が落とす影や山の稜線のコントラストが強まっていく。そうした中、正面に姿を現した山の形がとても印象的で、思わず足を止めてカメラを取り出した。

GRでヤンゴン

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Yangon, Myanmar / RICOH GR

旅カメラとして愛用していたRICOH GR DIGITALがマレーシアのペナンで盗まれたのが8年前。それがトラウマになったというわけではないのだけど、以来GRシリーズを再び買う気になれないまま月日が過ぎてしまった。しかし昨年の春、思いのほか安くなっていたことや、使わなくなっていたフィルムカメラGR1vを手放してしまった一種の罪滅ぼしの気持ちから、ついにRICOH GRを購入。ミャンマーにも携えていった。

久しぶりに旅先でGRシリーズをバッグから取り出し、電源を入れてからレンズが繰り出されるまでのなじみ深い一連の動作音を聞いたとき、これまでの旅でGRを携えて見知らぬ町へと踏み出したときの不安と興奮が蘇ってくるような気がして、「そうそう、この感覚だよ」とうれしくなった。ミャンマー最大の都市ヤンゴンの散策でも、このコンパクトカメラはとても役立ってくれた。

去年買ったカメラはこのRICOH GRだけだったけれど、今年は買いたいカメラ、特にFUJIFILM Xシリーズの新モデルと後継モデルがいくつも登場しそうなので、財布のひもをしっかりしめておかないと危なそう。旅については、情勢や雰囲気的に行きたい国に気軽に行きづらくなっているのがとても残念だけど、できるだけ多く実現させたいと思っている。

 

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