ラグーサから再び列車の旅。2時間あまり揺られたのち、歴史あるシラクーサに到着。
シチリアには古代からギリシャ人が移り住んだ。彼らはたくさんの植民都市を建設し、
壮麗な神殿をいくつも建造した。以前に紹介したアグリジェントもそのひとつだ。
このシラクーサもそう。かつてはシチリアでもっとも強大なギリシャ植民都市だった。
物理学者のアルキメデスが活躍し、また、小説『走れメロス』の舞台にもなっている。
そのシラクーサでのランチは海辺のレストランで。
ここで、ついに巡り会った。
シチリア行きが決まってから、いちばんの楽しみにしていたパスタに。
それこそ、ウニのパスタ。
まずはひとくち。
ウニの濃厚な風味が口いっぱいに広がる。
つるっとしたパスタとの相性も抜群。
たまらない……。
メインはメカジキのグリル。
念願のパスタを食べたいま、もう思い残すことなどない。
このまま日本に帰っても悔いはない。
といいつつ、旅はまだ続くのだけど。