Sana’a, Yemen / RICOH GR21
記録的な猛暑の中、4週間にわたって開いたイエメン写真展。盛況のうちに1週間前に終了しました。
振り返れば、長いようであっという間に過ぎていった感があり、終わってみれば一抹の寂しさを覚えます。そのせいか今週は気が抜けてしまい、疲れもどっと出てきたこともあってお礼が遅れてしまいました。足を運んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。
今回の写真展を通して最も深く感じたことは、人のつながりのありがたさと不思議さ、でした。まずありがたさについて言えば、昔からの友人・知人は言うに及ばず、サイトやブログで古くから交流のある旅&写真仲間や、ブログをいつもこっそりと見てくださっている人、告知記事を偶然目にした人など、当初思っていたよりずっと多くの方が見に来てくれたことに、うれしい驚きを覚え、同時に感謝が込みあげてきました。普段は意識することがないけれど、リアルであれネットであれ、つながりって本当に大切なのだなと身に染みて感じました。
不思議さについて言えば、期間中こんなことがありました。ぼくが自分のギャラリーとして利用しているfotologueで写真展の告知を見た同じfotologueユーザーのZさん(仮名)が足を運んでくれました。Zさんは年末年始にイエメンを訪れ、そのとき撮った写真にぼくがコメントを付けたことから交流が生まれていました。そのZさんと旅茶箱で話しているうちに、共同開催者のいっしぃさんとZさんもfotologueでお互いの写真を見たことがあるということがわかりました。ここで、Zさんとぼくといっしぃさんがお互いにつながりました。
話はここで終わりません。さらに、旅茶箱の壁に貼ってある一枚のフライヤーを偶然目にしたZさんが、「あ、このひと知ってる」と一言。聞けば、そのフライヤーに書かれている名前の男性とイエメンのサナアで会ったとのこと。その男性とは、旅写真家のyoshiさん。「えー! そうなんだ。そのyoshiさん、もうすぐ来店するんですよ」。そしてyoshiさんとZさんはサナア以来の再会を果たしました。yoshiさんといっしぃさん、そしてぼくはすでに知り合い。Zさんが加わり、これでなんと4人がお互いにつながったのです。偶然なのか必然なのか、つながりがつながりを呼ぶ。この出来事以外にも、つながりの不思議さに驚くことが何度もありました。
また、写真の展示そのものについても、勉強になった点、反省した点が多々ありました。今回得られたそれらの材料や経験をしっかりと活かして、またどこかで写真展をやってみたいと思っています。そのときはイエメンではなく別の国か、あるいは別のテーマでやりたいですね。写真展って、一度やるとクセになるのかもしれません。お金も時間も気力も体力もいるけれども、何物にも代え難い大切な何かを得られるからです。
さて、写真展が終わったので、もうすぐ遅い夏休みに入ります。どうかぼくを探さないでください(笑)