LOMO LC-A
昨年アマゾンで購入したヴィム・ヴェンダースの『リスボン物語』の復刻版DVDをやっと観ることができた。
古き良きアルファマ。入り組んだ路地。刃物研ぎの素朴な警笛がこだまし、子供たちが元気よく駆け抜け、路面電車とギリギリですれ違う。さらに石段を上れば、突然視界が開け、遙かなるテージョの流れと出会う。汽笛が響き渡る。遠くから洩れてくる女性の歌声。
「リスボンほど”音風景”(soundscape)が豊かな町はない」
おととし来日したときの講演会でヴェンダース自身がそう述べていた印象そのままに、この映画を観ていると、主人公である録音技師を通じてリスボンにただようさまざまな音に魅了され、引き込まれていってしまう。とりわけ、音楽担当として映画にも登場するポルトガルのポップグループ、マドレデウスの歌姫テレーザの美しい声と漆黒の瞳には心を奪われずにはいられない。ファドでないのだけど(グループ自身もそれを否定している)、ポルトガル音楽に詳しくないぼくが聴くとファドの要素を十分に含んでいるように感じられる。
マドレデウスの曲とともに、またリスボンを訪れ、アルファマを心ゆくまでさまよってみたい。そんなことを思わせてくれる映画だった。
『リスボン物語』については、年頭に宣言したとおり別途レビューを書くつもりだけど、つい先日、事情により十年ぶりの引っ越しが決定し、荷物の整理やら諸手続やらで忙しくなるのでかなり先になってしまいそうだ。
引っ越し先については、多摩川か荒川かで悩んでいたのだが、結局、中央線沿線に決めた。多摩川から比較的近いため自転車に乗る機会もぐっと増えそうで、いまからとても楽しみだ。が、引っ越しには諸費用を含めると数十万円もかかってしまうから、すでにジリ貧状態に陥っている。アルファマとて変化と無縁ではない。できるだけ早く再訪しなければとこの映画を観て気持ちが高まったのだが、財布が空の身にはとうぶんは無理そうだ。今日、不動産屋にお金を振り込んだのだが、これだけの金があればリスボンにだって2、3度は行けるのに、と考えてしまうのは旅好きの悲しい性なのだろうか。
2008年3月27日
>ジーエルさん
マレーから帰ってきてから忙しくてぜんぜん走ってません。
そのせいかお腹がゆるゆるに・・・非常にまずいです。
引っ越しがすんだらフレッシュな気分で再開したいと思ってます。
自転車にも乗りたいし。新しい街ではどちらもうってつけのコースがありそうで楽しみです。
>soraさん
一昨日から昨日にかけてココログがメンテ中でした。
ぼくも知らなかったもので事前にアナウンスできず、すみませんでした。
知と旅の香りあふれる「オレの部屋」を公開したいのはやまやまなのですが、
今は段ボールが山積みの状態なので無理です、残念・・・。
吉祥寺エリアのネット仲間は本当に多いですね。
どこかの路地で遭遇する可能性は高いです。ヨドバシでも遭遇率高そうだけど(笑
ペンタを持った知的でクールな男性をみかけたら声をかけてみます。
2008年3月26日
おー。やっと書き込めるようになりましたね。
トラブってませんでした?コチラのブログ?
いよいよ引越しですか。良い気分転換ですよね。
でも寂しいでしょうか。是非、今のお宅、或いは部屋の中の写真を掲載してくださいませ!
吉祥寺はかなりの頻度で行ってますので、どこかですれ違うかもしれませんね。
Pentaを手に持って、井の頭公園とかではなく、街中を撮影している人を見かけたら試しに声をかけてみてください。高い確率で私かもしれません。FA35/DA21が目印かも。
2008年3月26日
こんにちは。最近走ってますか?
多摩川沿いにはよいジョギングコースがありそうですね。
当方は今日仕事の合間に毎年恒例の花見ランニング(桜の
花の下を走るだけですが)をしてきました。改めて花の持
つ癒しの力を感じました。
2008年3月26日
>tk-cafeさん
やっぱり悩みますよね。このお金を引っ越しにつぎ込まなければ
2、3度、アジアなら5度は旅に出られるな、とか(笑
そうやって10年経ってしまいましたが、そろそろ環境を変えないと
息が詰まりそうなので、ようやく引っ越しを決心した次第です。
中央線組みですか。よろしくお願いします。
落ち着いたら吉祥寺エリアも探索しようと思ってます。
2008年3月26日
引越しと旅、わたくしも悩みました。悩みぬいてキューバを取りました。今のアパートは結局8年目です(笑)
引越しするのと少し長い旅や遠い国などは同じくらいのお金がかかってしまいますよね。
ちなみにわたくしも中央線組みなのでこれからの写真のアップなど楽しみにしています!(特に吉祥寺近辺とか)