映画「バグダッド・カフェ」のニューディレクターズカット版がもうすぐ公開されますね。
好きな映画を5本挙げろ、と聞かれたら、その中の1本に迷わず入れる作品です。
映像、ストーリー、そしてなんといっても、主題歌の「コーリングユー」の叫びは、
初めて観たとき以来、今も心のどこかに静かな共振を呼び起こし続けています。
新版のトレーラーを見ましたが、20年前のオリジナルが全体的に黄色味を帯びた映像
だったのに対し、空の青や夕景の赤がよりビビッドになっているようです。全てのカット
について色と構図を調整しなおしたとのことです。これは、ぼくを含め、オリジナルの
どこか褪せて懐かしい色合いがたまらなく好きな人には賛否両論かもしれませんが、
実際にスクリーンで観てみたないと本当の印象はわからないですね。楽しみです。
アメリカ合衆国を旅の対象として見ることはほとんどなく、彼の国の土を踏んだこともあり
ませんが、こと映画に関する限り、アメリカの田舎を舞台とした作品に惹かれ、旅心を
そそられるのは、なぜなのでしょう。「バグダッド・カフェ」はもちろん、「パリ、テキサス」、
「テルマ&ルイーズ」、「ストレイトストーリー」、「ギルバート・グレイプ」などなど……。
そういえば、音楽もカントリーっぽいのやサザンロック系がけっこう好きだし、写真も、
スティーブン・ショアやウィリアム・エグルストンらの、アメリカの何気ない光景を切り取った、
いわゆる「ニューカラー」系の作品に旅心をそそられます。
認めたくはありませんが、もしかしたら、「ルート66を走り抜ける」というようなベタベタな旅を
してみたら、意外とはまってしまう単純な人間なのかもしれません。
2009年11月29日
>眞紀さん
「アメリカに対する漠然とした憧れと反発」を抱いているのは、
ロバ・ハリ世代が中心で、ぼくたちの世代がその最後の
最後なのかもしれませんね。
眞紀さんを同じ世代に色分けしてしまって申し訳ないですが。
もう少し年を重ねたら、でっかいアメ車を借りてルート66を
駆け抜ける旅でもしてみたいです。その頃には「アメ車」
なんて言葉は死後になっているかもしれませんが。
「エリザベス・タウン」って見たことがないので、チェックしてみます。
2009年11月28日
ワカルワカル。
漠然とした反発(ロバート・ハリ×とかに対する感覚みたいな)を感じつつも、「案外、コロッといくかも〜」という……だからこそ、旅の候補地として後回しになっていく。
私もアメリカロードムービーな旅にはそういう感覚を持っています。
どの作品も見ましたよ。
最近ではオーランド・ブルームの『エリザベス・タウン』後半が、まさにアメリカ南部ロードムービーでグッと来たね。
2009年11月23日
>tk-cafeさん
「コーリングユー」のあのリフレインには、心の奥のどこかを揺さぶる
不思議な何かがありますよね。
旅先でふと頭に流れてくることがあります。
「リトル・ミス・サンシャイン」、よかったですか。
まだ観てないので、今度観てみます。
2009年11月23日
バグダッドカフェは僕も好きな作品の一つです。
コーリングユーのあの不思議な感じの曲調はなにか
惹きつけるものを感じてしまいますね。
アメリカのロードムービーで最近の作品だとリトル・ミス・サンシャインなんかも好きです。