いよいよポルトガルへ。
* * *
午後4時前。小型のフェリー乗り込む。料金は1.3ユーロ。
20人にも満たない客をぱらぱらと乗せると、まもなく静かに出航。
アヤモンテの白い街が遠ざかる。
さようなら、スペイン。
前日もフェリーの上からモロッコに別れを告げ、今日もまたフェリーでポルトガルへ。
陸路や空路も悪くないけれど、やはり国境越えは船が断然いい。
てなことを言いつつ、この旅の半年後にラオスを訪れたときには悠久のメコンを渡らず、ハノイからひとっ飛びしてしまったのだけど。まあ、そのときは短期の旅だから仕方がなかった。次回、余裕があればタイからボートでメコンを渡って入国してみたい。
話を戻して。
どこまでも真っ青な空。吹き抜ける白い風。
Breeze is nice.
こういうときに使わなくてどうするって感じの決めゼリフ。
そして、次第に目の前に迫ってくる、憧憬の彼の地。
初めて踏みしめたポルトガルの大地。街の名は、ヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオ。
アヤモンテという地名は簡単に頭に入るけど、こっちは長くて覚えられん……。
陸に上がったところに小さいバスターミナルがある。時刻表をチェックしてみるが、
今日の目的地ファーロ行きのバスはしばらくないようだ。鉄道駅に行ってみよう。
15分ほど歩き、駅へ。3時38分発のファーロ行きがある。出発までほんの数分。
頻繁に運行しているわけじゃないから、かなり運がいいと言える。
ちなみに、フェリーに乗ったときすでに4時直前だったのに、なぜこの列車に間に合ったかというと、スペインとポルトガルの間には1時間の時差があるから。
船の次は、ローカル列車の旅。
もちろん、頭の中では「世界の車窓から」のテーマが流れ、巡る。
次回は、ファーロに向かいます。
2007年2月16日
ぼくもスペインからポルトガルに行くならこのコースと
思ってたので、実現できてうれしかったです。
ポルトガルは絶対に再訪しますが、現在ユーロ高なので
今年は無理かもしれません・・・。
2007年2月16日
この国境こえコース、もう何年も前に計画をたてたことがあります。
でも、スペインもポルトガルもボツになり、その後はヨーロッパ自体から遠ざかっています。
やっぱり、いいなぁっ、いってみたいなぁって感じさせてくれました。
2006年12月22日
>Kankoさん
南ポルトガルの空は本当に抜けるような青でした。
このところ東京地方はどんよりした天気が続いているので
青空が見たいです。ジュビロ戦も控えているし!
2006年12月21日
世界の車窓から…^^
本当にそうですね!
いつ見ても綺麗なblue♪
無性に旅に出たいです…この師走の喧騒から飛び出して^^
2006年12月21日
>akkoさん
南ヨーロッパの青い海と空はやっぱり魅力的ですよね。
ぼくはakkoさんのマルセイユの写真にそそられましたよー。
南仏にもぜひ行ってみたいです。
>soraさん
深夜特急、今読み返してみたらまさしくその通りでした。
サグレスを出発し、ファーロ→サンアントニオ→アヤモンテ→
ウェルバ→セビーリャ、この部分は逆方向ですけど一致していますね。
久しぶりに旅を楽しみ始めたと本には書いてありますが、
ぼくもこのときは「移動」の楽しさを十二分に満喫できました。
晴れ渡っていたのでとても爽やかな国境越えでしたよ。
2006年12月21日
ご無沙汰です。
経路は逆かと思いますが、沢木耕太郎の深夜特急6でサグレスで旅の終結を決意して、そのあとスペイン経由でロンドンに向かいましたよね。そとのときアヤモンテを経由していたと思います。
こういう景色なんですね。(退廃したイメージでしたが、思ったより近代的で美しいですねぇ)
2006年12月21日
いつも拝見させて頂いているのですが、コメントお久しぶりです。
この青い空と青い海を見るだけでも、直ぐにでも旅に出たくなってしまいます!!
2006年12月21日
>ヒョウちゃん
スペイン-ポルトガル間のルートは、多いようで意外と少ないですね。
当初はセビーリャ→バダホス→エルヴァスというルートを考えていたのですが、
アルヘシラスのバスターミナルでアヤモンテ経由に変更しました。
結果的には、それでよかったです。なんといっても、旅情がありましたから。
買い出し部隊は、見かけませんでしたねー。スペイン側、ポルトガル側とも、
とても静かでした。
更新は、たぶん来年になると思うのでご心配なく。。。
>wakyさん
ブログの旅行記には流れるような展開が合っていると思うので、
こんな感じでアップしています。
「世界の車窓から」のように、数分で心に旅情を残す記事になっていればいいのですが。
>ERICAさん
フェリーから見上げた空の青さは、きっといつまでも忘れません。
音楽、流れてきました?
ポルトガルは本当にオススメです。行くしかないですよ。
2006年12月20日
澄み切った青い空に誘われそう~
音楽も流れてきました・・・
もう、これは行くしかないですね!(笑)
2006年12月20日
あずま川さんの旅行記、なんかに似てると思ったら、あれです。世界の車窓から!流れるようなシーン展開がそっくり~。音楽も聞こえそうですよ。
旅情をそそる、ということです。
2006年12月19日
この川を渡る旅の様子は、種村直樹氏の「ユーラシア大陸飲み継ぎ紀行」という本で紹介されています。もっとも、ルートは逆でヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオ→アヤモンテでしたが。
自分もスペイン・ポルトガル間の国境通過は3ルートの経験があります。トゥイ→ヴァレンサ・デ・ミーニョもミーニョ川がかかっていましたが、鉄道であっけなく通過。エルヴァス→バダホスはバスであっけなく通過(ただ、EU結成以前でパスポートにスタンプが押されました)。グアルダ→シウダー・ロドリゴもバスであっけなく。
やはり、船が一番ですね。
ポルトガルにはいるとスペインよりもぐっと物価が安くなるんですが、ヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオにはスペイン人の買い出し部隊とかいませんでした?
メインサイト待ち遠しいです。…とはいえ、わたしゃ来週旅立ってしまうので、それまでに拝見できるかどうか。