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We’ll never forget…

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そのとき、師走最初の夕日はひときわ哀しい光と色を西空に放つと、
やがて寂しくしぼむように消えていった。

数十分後、ぼくたちは途方に暮れて立ちすくんでいた。
やるせない気持ちが、寒々しい青へと変わった冬空にむなしく
吸い込まれていくのを感じながら。

アッシジの思い出

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「イタリアへ:須賀敦子 静かなる魂の旅」の第二弾として11月18日にBS朝日で放映された「アッシジのほとりに」を観た。第一弾を踏襲し、細切れなカットや場面転換を意識的に排して、町の表情や光や色を追いかけることに徹した映像は、心に深く語りかけてくるような静けさと美しさを帯びていて、安心して身を預けることができた。こういう旅番組はいいね。BSだからできるのかもしれない。

須賀敦子という作家・翻訳家を知ったのは、タブッキの『インド夜想曲』を読んでからだった。以来、『トリエステの坂道』など何冊か著書を読み、知性と品性から生み出される透徹した、それでいて情感豊かな文章に魅了されていった。とはいえまだ読破数は足らず、著者自身の人生についてはさほど知識がなかったので、著者にとってアッシジが特別な場所だったことを、この番組で初めて知ることとなった。

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