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写真展はしご

久しぶりに写真展のはしごをしてきた。

まずは、神田小川町のオリンパスギャラリーで開催中の大野葉子写真展
アラブの故郷~イエメン~」へ。

イエメンは「幸福のアラビア」と呼ばれているように、かつては交易で繁栄を謳歌した国。現在ではアラブ諸国の中で地理的にも経済的にも取り残された国になってしまっているけど、ぼくにとっては、そこが旅心の琴線にふれるというか(ヨーロッパではポルトガルやシチリアがまさにそんな感じだから好き)、いつか行ってみたいと思いつつ、まだかなわぬ彼の地のひとつ。まるでお菓子のような首都サナアの家並みや、子供たちのやわらかい表情をとらえた写真を見ていると、そろそろ本気で彼の地への旅を考えようかなと思えてきた。

ギャラリーを後にし、神保町まで歩く。こうして昼間に歩いてみると、ぼくの学生時代に比べて古本屋の数がずいぶんと減ってしまっていることに改めて気づかされる。そんな中、当時と変わらないたたずまいの本屋を見つけると、ホッとすると同時に、このまま変わらないでいて欲しいとも思う。そうした本屋の何軒かに立ち寄ったのち、ランチタイム。神保町といえばカレーでしょう、ということで、「マンダラ」へ。季節の野菜カレーを。

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ランチの後は新宿へ移動。コニカミノルタプラザで開催中のハービー・山口写真展
それぞれの瞬間 Moments of Life」へ。
ギャラリーは二つに分かれていて、それぞれ日本とロンドンで撮られたアーティストのモノクロポートレートを中心に展示されている。

ハービー・山口さんは、ぼくが大好きな写真家のひとりだ。
「人の心が清く優しくなる写真を撮りたい」と中学の時に思い、いまもそう思い続けている。そんなハービーさんの想いが、展示されている繊細なトーンのプリントから伝わってくる。また、ロンドンで撮られた写真のなかには、ボーイジョージやディペッシュモード、クラッシュ、U2など、ぼくが洋楽を聴き始めた80年代初めのアーティストの写真がたくさんあって、とても懐かしく眺めた。

山口さんの写真に対する想いと姿勢は、「日曜日の陽だまり」という本からも伝わってくる。写真展に向かう途中、電車の中でこの本をずっと読んでいたのだけど、「あーいいなあ。こういう姿勢で写真を撮り続けていきたいな」と素直に思わせられた。ホロリとさせられるエピソードもたくさん。写真好きにも、そうでない人にも、本当にお勧めの一冊です。


日曜日の陽だまり

ハービー・山口さんの本とギャラリーのおかげで、あいかわらず騒々しい新宿を、優しい心で後にすることができた。足を運ぶことができてよかった。

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