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蒼穹のラダックへ II – パンゴン・ツォ

この記事は、「チャンラ峠を越えてパンゴン・ツォへ」の続きです。

5000メートル級のチャンラ峠を無事越えると、道はやがて平坦基調に。原野や荒野の中をひたすら走る。岩山が連なるひときわ荒涼とした景観を車窓から眺めていると、その狭間、道のはるか向こうに、青く澄み切った何かが現れた。遠くて小さいながらも、その深くて鮮明なブルーはひときわ目を引いた。急いで車を止めてもらう。パンゴン・ツォとのドラマチックな初対面。荒々しさむきだしの前景とのコントラストが脳裏に強く刻まれる。

間近で見るパンゴン・ツォ。深いブルーとエメラルドグリーンが織りなす湖面は美しい。そばでよく見ると透明感にあふれていて、これもまたいい。

そしてこの場所へ。10年ほど前に公開されて大ヒットしたボリウッド映画『きっと、うまくいく』(原題:「3 Idiots」)のラストシーンの舞台となった場所だ。この映画にパンゴン・ツォが登場することを知ってから、旅立つ前にぜひ観ておきたいと思っていた。しかし機会に恵まれないまま出発の日(2011年9月)を迎えてしまった。残念に思っていたところ、香港で乗り継いだデリー行きのキングフィッシャー便の機内サービスで幸運にも観ることができた。ラストシーンのパンゴン・ツォのシーンも印象的だったが、ストーリー自体もとても面白くて楽しめた。この作品を観てから数日後、実際にこの地にたどり着き、映画と同じ蒼い湖をこの目で眺めることができたのだから感動も大きかった。

この後は、もう少し奥の村まで車で進み、湖畔散策をさらに楽しむ。

サイトとブログをリニューアル

On the way to Rumback, Ladakh
On the way to Rumback, Ladakh

またしても久しぶりの更新です。およそ2年ぶりになります。

さて、このたびサイト「彼の地への旅」および併設のブログをリニューアルしました。
具体的には、Movable Typeで作成・運営していたブログをWordPressに移行しました。あわせて、長らく放置していたサイトもWordPress環境に移行してブログと一体化させ、レスポンシブなサイトに刷新しました。

リニューアルはずっと前から検討していたのですが、ようやく重い腰を上げて行いました。ブログに関しては、Movable Typeのアップグレードがうまく行かず、最新機能を活用できない状態になったことがきっかけでした。利用しているレンタルサーバのプランがWordPressに対応しており、簡単にインストールできると最近になって知ったことで移行を決めました。

サイトに関しては、2001年の開設以来、今となっては懐かしのホームページビルダーでテーブルを駆使して作成してきた旧来のコンテンツが積み重なったもの。これをレスポンシブデザインに一新するなんて自分の力だけではとうてい無理。時代に取り残された気持ちが、放置状態に拍車をかけていました。ただここにきて、WordPressならばプラグインを使えば見栄えの良いギャラリーを手軽に作成できるし、いっそブログとギャラリーだけを残して、古くなった長い旅行記などはスパッと整理してしまおう、そんな風に断捨離の決断ができたことが、今回のリニューアルにつながりました。

思い立ってすぐに作業を始めてしまったため、予告もなしにアクセス禁止にせざるを得ず、面食らった方もいるかもしれません。旧ブログからの記事の移行は終わったので、本日からサイトを再公開します。ギャラリーについては、まだミャンマーとトルコのページしか公開できていませんが、ほかの地域の写真も順次公開していければと思っています。

というわけで、今後はブログとギャラリーが「彼の地への旅」のメインコンテンツになります。旅行記などのテキスト系コンテンツについては、短編形式に編集し直してアップしたい気持ちもあるにはあるのですが、時間的におそらく無理でしょう。なお、旧サイトには古い旅行記がそのまま置いてあります。旧サイトにはなんやかんや愛着やら未練やらがまだあるので、当面はそのまま残すことにしました。ページ上部のメニューにある「OLD SITE」から旧サイトに移動できます。

最後にブログ名についてです。ブログとサイトを一体化したのに、ブログの名前がサイトと違うというのも変なので、今後、ブログ名を「彼の地への道すがら」からサイト名と同じ「彼の地への旅」に変更します。ただし、「彼の地への道すがら」ですでにリンクしていただいている場合は、変更していただく必要は特にありません。URLも変更ありません。

サイトだけではなく、じつは現実の住処の引っ越しも秋に控えています。新サイトになったからといって更新にそれほど時間を割けそうにはありませんが、引き続き無理のないペースで、ひっそりと続けていければと思っています。たまに訪れて、「へぇーまだやってるんだね、このサイト」と(感心半分呆れ半分で)言ってもらえるようなサイトであり続けられたら本望です。

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