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カトマンズ通信

メーデーの5月1日、ネパールのカトマンズではマオイストによる数十万人規模の反政府デモが強行され、翌2日からカトマンズは無期限のパンダ(スト)に突入した。バンダになれば、交通機関は全面的に停止し、お店もすべて閉まる。
ちょうどその2日にバンコクからカトマンズに降り立った。空港からの足が何もなく、臨時のツーリスト専用バスに何とか乗り込んで市内に向かった。赤旗を掲げたマオイストたちが道路を占拠している。彼らに車体をガンガン叩かれ、少々怖い思いをしながらも、無事タメルに到着した。。。12年ぶりに訪れたネパールで初めて目にしたのは、予想外の異様な光景だった。
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PENTAX K-7, DA21mm Limited

ワットプーへの道(2)

参道を歩く。
左右の回廊は崩壊寸前で、立ち入りは禁止になっている。
褪せた遺跡道に、プルメリアの白い花が鮮やかに目に映える。
甘い南国の芳香がほのかに立ち上る。
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本堂は、丘の中腹にある。参道が終わり、急な階段を上っていく。
さわやかな風が吹き始める。
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プルメリアの木が、参拝者を守るように強く枝を張り出している。
その枝に点々と咲く白い花。
振り返れば、ワットプーの参道や回廊、さらには南ラオスの平原が見渡せる。
たおやかな光景と、芳しい南の香りに包まれて、どこか桃源郷に迷い込んだような浮遊感を覚える。
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プルメリア。別名テンプルツリー。
ラオスではチャンパーという。
ラオスの「国の花」だと知ったのは、じつはつい最近のことだ。

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