ロンボク&バリ旅レポ – ウブドの宿

ギリアイルでの3日間は、あっという間に過ぎてしまった。
何をしたというわけではないのに。
本当にのんびり過ごすには、最低1週間は欲しいものだが、いまはそれもかなわぬ身。
名残を惜しみつつ、飛行機でバリ島へ。
空港に到着後、タクシー乗り場へ。
目的地はウブド。島の中部に位置する「芸能の村」だ。

バリ好きの中には海派も多いけれど、山派もけっこういる。ウブドは、その山派にとっての聖地のようなところと言ったらいいだろうか。居心地のよいロスメン(民宿)はあるは、メシはうまいは、棚田は美しいは、伝統舞踊は毎夜楽しめるはと、まったり過ごすには格好の村である。

まずは、予約していた宿へ。宿の名は「PONDOK KECIL(ポンドック・クチル)」。
日本を発つ前、「Kesayangan!」さんで運良くこの宿の記事を見つけた。よさそうな宿だと思い、泊まりたいというコメントを書き込んだところ、管理人さんに予約までしていただいた。おかげさまで、宿の心配なしにウブドを訪れることができ、滞在も快適なものとなった。感謝。ちなみに、料金はシングル1泊朝食付きで9万ルピア(約1200円、料金とレートは2005年6月時点のもの)だった。宿の主人は日本語OK、奥さんは日本人なのでいざというときでも安心。

宿は、ウブド王宮前のJL.SUWETA(スウェタ通り)を半キロほど北上した閑静な場所にある。通りに看板が出ているけれど、王宮の方から来ると見逃しやすいので注意が必要。実際、タクシーの運ちゃんもぼくも看板を見つけることができず、地元の人にたずね回ってようやく見つけ出すことができた。不安な人は、送迎を頼むといいかも。

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ここからさらに細い路地に入る。どこかしら懐かしさが漂う空間。
しばらく上っていくと、宿に到着。

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普通の民家におじゃましたような、田舎に帰ってきたような、ホッとする雰囲気。
バリの宿はどこもそうだけど、部屋の前にはテラスがあり、くつろげるようになっている。

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朝食もこのテラスで取ることができる。

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散歩に疲れたら、ここに戻ってきて本を読んだり、昼寝をしたり。
あいかわらずブラブラ・ボケボケ過ごす。脳みそとろけそう・・・。

ロンボクで眺めたサザンクロス

ギリ・アイルで見たかったもの。
どこまでも透明な海、澄み切った青空、鮮やかなサンセットとサンライズ、
そして、満天の星空。なかでも、南天のシンボル、南十字は絶対に見たかった。
見るだけでなく、写真にも収めてみたい。

小さい頃から星を眺めるのが好きだった。高校時代は天文部に所属していたほど星に熱中していた。ロマンティストなのは、何も今に始まったことではないのだ(笑 そんな星好きであった自分も、悲しいかな、年を重ねるにつれ、夜空を見上げる時間も、星空にカメラを向ける機会もめっきり減ってしまった。その罪滅ぼしというわけでもないけれど、今回の旅では、天文部時代の愛機だったニコンFEを持っていくことにした。電池なしでバルブ撮影できるから、星を写すにはもってこいだ。

星を写すといっても、固定撮影ならとくに難しくもない。用意するものは、カメラ(マニュアル一眼レフが便利)、三脚、レリーズ、フィルム。あとは星図とライトくらいか。三脚にカメラを固定し、撮りたい星空にレンズを向け、シャッター速度をバルブ(B)にセットし、レリーズを使って適当な時間シャッターを開けっぱなしにしておくだけだ。

いくら輝いているとはいえ、被写体は彼方の星たち。レンズはできるだけ明るいものを。単焦点が望ましい。そこで用意したレンズは、24mm/F2.8と35mm/F2の二本。絞りは開放か半段絞ったくらいで。ピントを無限遠にセットするのも忘れずに。フィルムは高感度のものを。今回使ったのは、CENTURIA800。

というわけで、久しぶりに撮ってみた星の写真。結果はご覧の通り、椰子の木を取り込んだ南国らしい星野写真になった。

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上の写真の露出時間は、およそ5分間。星は東から西に動いているので、固定撮影だと弧を描くように写る。

で、肝心の南十字だけど、みなさん、どれだかわかりますか?
わからない方は、次の写真を参考に。ちっちゃくて目立たないけれど、一度見つけてしまえば、「なるほどねぇー」とうなづくことうけあいだ。ちなみに、下の写真の露出はおよそ45秒。このくらい短時間ならば星も点状に写ってくれる。天の川だってしっかり写るのだ。

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