秋の兆し/新しいカメラ

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PENTAX K-7, FA43mm Limited

光にも空にも風にも秋の訪れを感じるようになった今日この頃。
暑さが和らいだ代わりに、しばらくなりを潜めていたカメラ買いたい病がぶりかえしてしまい、
ガマンしきれず、買ってしまった。
PENTAX K-7。初めてのデジイチがついにこの手に。
「え、まだデジイチ持ってなかったの?」って驚く人もいるかもしれないけれど、ホントにこれが初めて。
さっそくシルバーの43mmリミテッドを付けてお散歩。
以前の記事でも書いたけれど、ブラックボディーにシルバーのレンズは、大好きな組合せ。
そして軽量小型のK-7には、やはり単焦点レンズがぴったりだ。
やや小さめのぼくの手にもしっくりくるホールド感。ファインダーの見えも評判どおりいい。
お気に入りのカメラになりそうだ。買ってよかった、というのが正直な第一印象だ。
とはいえ、デジイチ初心者なうえ、上級機並みの多彩な機能が搭載されているので、
自分好みの設定を見つけて使いこなせるようになるまで時間がかかりそう。
デジイチ先輩のみなさま、いろいろ教えてください。
まだ下の写真のような右も左もわからないひよこちゃんなので(笑
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PENTAX K-7, FA43mm Limited

9年目に思うこと

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AL KHAWKHAH, YEMEN

メインサイトを立ち上げてから昨日で丸8年が経過し、今日から9年目に突入しました。
旅行記の更新は止まったままですが、こだわり続けてきた黒背景を白地に変えたり、デザインを一新したりと、地味ながらも続けてきましたし、これからもゆるゆると続けていこうと思っています。

人とは違うディープな旅をするでもなく、土地の人の素顔に迫る写真が撮れるわけでもない。笑わせるネタを豊富に持っているわけでもないし、喜怒哀楽を面白おかしく書くのも苦手。平凡な、だけど自分にとってはかけがえのない旅。その道すがら通り過ぎていった忘れ得ぬシーンのかけらを、湧いてきた心象とからめながら、淡く、せつなく、ちょっぴりロマンチックに綴っていけたなら。その中から、空気感と共振が静かに伝わったなら。そんな風に思っています。

美しくて、ロマンチックで、どこか寂しげで、哀しくて、せつなくて、胸がきゅんとなるような、
そんな空気感あふれる旅写真を撮りたい、文章を綴っていきたい。

こんなことを恥ずかしげもなくぬけぬけと書けてしまうのは、年を取って厚顔になったからかもしれません(笑)。あるいは、いい年して「青さ」が抜けていないからなのか。まあどっちでもいいです。実際のところ、もっと違う写真や文章を志向、模索したい気持ちもあるにはあるのですが、最近になってなんだかふっきれました。「ロマン」、「哀愁」、「せつなさ」、「空気感」をさらに追究していこう、と。

当ブログの「ABOUT」にも掲げていますが、作者不明のこういう言葉があります。

“Life is not measured by the number of breaths we take, but by the places and moments that take our breath away.”
「人生の価値は、息をした回数ではなく、場所や瞬間に息を奪われた回数によって測られる」

要するに、人生は長さじゃなくて心の豊かさだよ、素晴らしいシーンにどのくらいたくさん巡り会えたかだよ、っていうことですね。この金言に従って、見る人の息と心を奪うような「せつない系旅サイト」を目指していくので、これからもよろしくお願いします。

上の写真は、イエメンのホーハという小さい漁村で撮ったもの。背景は紅海。名前とはうらはらなコバルトブルーと、青年の赤いシャツのコントラストが鮮烈な印象をもたらしました。イエメンというとサナアやシバームの摩天楼がまず思い浮かびますが、こういう海の光景もまたイエメンならではです。旅行記がモカ、ホーハまで進めば海辺の写真もたくさん登場させることができるのですが。

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