RICOH GR21
路地裏に足を踏み入れると、これまで目に映っていたさまざまな色が消え、
まばゆい光も隠され、ざわめきもいずこかへ去り、
代わりに、強くて濃い影と、濃密な空気と、不思議に懐かしい静けさと香りが漂い始める。
RICOH GR21
路地裏に足を踏み入れると、これまで目に映っていたさまざまな色が消え、
まばゆい光も隠され、ざわめきもいずこかへ去り、
代わりに、強くて濃い影と、濃密な空気と、不思議に懐かしい静けさと香りが漂い始める。
PENTAX MZ-3, FA50mm/1.4, RVP-F
(前回のセピア調からガラリと変わります)
マラッカの旧市街は、さまざまな色で満ちている。
中華、キリスト教、イスラム、ヒンズー。文化と宗教の混在が、そのまま家並みの壁や飾りに表れている。
白壁に青いドアの家も。
漢字さえなければ、モロッコのエッサウィラやシャウエンなど、ポルトガルとスペインの
面影を残す白い街とそっくり。
そういえば、マカオでも同じような白壁に青枠の建物を目にした。
それもこれも、ポルトガルの残滓なのだろうか。
くたびれたので、ひと休みがてら、なにか食べることに。
といっても、食べたいものはとっくに決まっている。
近くの食堂に入って、目的の料理を注文。
しばらく待つと、目の前に出される。
海南鶏飯。これを食べたかった。
もちろん海南鶏飯ならマレーシアのどこでも食べることができるが、マラッカの海南鶏飯は、
ご飯がゴルフボール大の球状になっているのが特徴。
旨い、安い。もうひと皿。