ホーチミンのマジェスティックホテル。
過去記事「インド夜想曲の舞台を追って(1)」ではシンガポールのラッフルズとムンバイのタージマハルという二つのホテルに触れたけれど、マジェスティックもこれらと肩を並べるほど由緒あるホテル。かつてホーチミンがサイゴンと呼ばれていた時代には、開高健や近藤紘一ら著名なジャーナリストがここを定宿としていた。
他のアジアの国にも、たとえばミャンマーのヤンゴンならストランドというビクトリア様式の格式あるホテルがある。が、いずれのホテルも今のところは外観を眺めただけ。ひとつくらいはいつか泊まってみたい。
19世紀末に建造されたホーチミンの中央郵便局。実用面以上に文化的魅力を備えている。特に用がなくても一見の価値は十分にある。ひときわ目を引くのが、ガラスで覆われたドーム状の天井。開放感と風格を演出している。
フィルムカメラ+15mmという超広角では水平出しがきわめて難しい。とくにこういう数多くの線で構成されている被写体を狙うときは、カメラがちょっと上下左右に傾いただけで写真全体に大きなゆがみが出てしまうので、細心の注意が必要だ。とはいえ、手持ちのスナップでは厳密な水平出しは不可能に近い。水準器を付ければいいんだけど、なんかかっこ悪いし。この写真もオリジナルは傾きがかなり目立っていたのでフォトショップで修正。
アジアの教会の特徴のひとつは、カラフルな色合い。
マカオでも、ホーチミンでも外観と内部のパステル調が印象に残った。
この前旅した南インドの教会も、それは例外ではなかった。
Bessa-T + Super Wide-Heliar 15mm (4枚とも)
バイク天国、ホーチミン。
2007年からホーチミン市街でもヘルメット着用が義務化されたようなので、こんなノーヘルバイク軍団はもう撮れないのかもしれない。
そういえば、南インドでは久しぶりにバイタクに乗った。
インドも大都市では着用義務があるのかもしれないけれど、ゴアではノーヘルOK。ノープロブレムだった。
ノーヘルで乗るのは、4年前カンボジアのアンコール遺跡群を巡ったとき以来。
そのときのドライバーは気をつかって安全運転に徹してくれたけれど、インド人はその辺の気遣いが皆無というか、容赦なくぶっ飛ばすので(笑)かなり恐かった。
でも気持ちいいんだよね。ノーヘルで彼の地の風に吹かれるのって。
喧噪のアジアには超広角レンズが似合う。
でもさすがに15mmとなるともてあますこともしばしばで、このところ出動機会が少ない。
そろそろ使ってあげなければと思っている。
ハノイのビール、欲しかったグラスその2
RICOH GR DIGITAL
ベトナムにはフーダやサイゴンなどいろいろなご当地ビールがあるけれど、ハノイではやっぱりこれ。
ビアハノイ。
首都の名を冠してはいるものの、値段はすこぶる安い。そこがうれしい。その代わり、味はそこそこ。屋台で飲めるビアホイよりはビールっぽいな、という程度の印象度。極上の喉ごしにはほど遠いけれど、テーブルの上にこれがあるだけで、ハノイの夜がいっそうハノイらしくなる。雰囲気を味わうビール。
そして例によって、このタイガービールグラスが欲しくなったのであった。
「欲しかったあのグラス」ランキングの6位か7位にランクイン。
そういえば、このグラス、昨年マラッカで出会ったタイガービールグラスと微妙にロゴのデザインが違う。
国によってバリエーションが存在するのだろうか。
とまれ、こういうのにこり出すと非常にキケンである。ランキングを楽しむだけにしておいたほうがよさそうだ。
でも、これも欲しかったな……。
さて、今夜もジロ・デ・イタリアを観ながらビールです。
引退した英雄ランス・アームストロングが現役復帰し、ジロにも参戦。ツール・ド・フランスに向けて順調な仕上がり具合を見せています。ほかのベテラン勢の活躍も勇気を与えてくれます。例年以上にサイクルロードレースシーンから目が離せなくなりそうです。ぼくも多摩サイに通わなければ。クルクル回せ!