Walk On

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今回のネパールの旅は、よく歩いた旅だった。
ネパールを訪れた旅行者の多くがトレッキング等で長い距離を歩くし、ぼく自身もミニトレッキングを楽しむつもりで訪れたので、歩く旅になることはわかっていたのだけど、それは雄大な山々や点在する村々が織りなす風景を期待してのことであって、まさか町と町の間をこんなにも歩くとは夢にも思わなかった。
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そうなったのもマオイストによるバンダ(スト)のせいであって、自らの意志ではないところがいささか悔しく、それがちょっぴり疲労を濃くした感があるけれど、そのぶん、バスやタクシーでは見過ごしてしまったであろう町のなにげない光景との出会いに恵まれたことはよかった。
歩きすぎて疲れた脚は、帰りに立ち寄ったバンコクでたっぷりマッサージを受けてほぐしてきた。体重が落ちたのもうれしい。もっとも、この1週間ですっかり元にもどってしまったが。
ネパールで感じたこと、考えたことはたくさんあるのだけど、まだ自分の中でまとめきれていない。もう少し整理する時間が必要かもしれない。
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カトマンズ通信

メーデーの5月1日、ネパールのカトマンズではマオイストによる数十万人規模の反政府デモが強行され、翌2日からカトマンズは無期限のパンダ(スト)に突入した。バンダになれば、交通機関は全面的に停止し、お店もすべて閉まる。
ちょうどその2日にバンコクからカトマンズに降り立った。空港からの足が何もなく、臨時のツーリスト専用バスに何とか乗り込んで市内に向かった。赤旗を掲げたマオイストたちが道路を占拠している。彼らに車体をガンガン叩かれ、少々怖い思いをしながらも、無事タメルに到着した。。。12年ぶりに訪れたネパールで初めて目にしたのは、予想外の異様な光景だった。
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PENTAX K-7, DA21mm Limited

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