歴史の古さがにじみ出ている堅牢な城郭の門をくぐる。一歩中へと足を踏み入れると、目の前には別世界があった。石畳の小道に沿って、白壁の家並みが続いている。屋根の赤煉瓦が、そのまぶしさを引き立てている。
歴史の古さがにじみ出ている堅牢な城郭の門をくぐる。一歩中へと足を踏み入れると、目の前には別世界があった。石畳の小道に沿って、白壁の家並みが続いている。屋根の赤煉瓦が、そのまぶしさを引き立てている。
モンサラーシュ。アレンテージョの丘の上にたたずむ懐かしき村。ポルトガルで最も美しいと称えられる白い家並み。朝と夕には「沈黙の音」がするという静寂の集落。
午後1時。アレンテージョの中心都市エボラのバスターミナルで、モンサラーシュに向かうバスに乗り換えた。1日に2本しかない超ローカルバス。その1本にスムーズに乗り継げたのは、やはり幸運といえるだろう。
途中、レゲンゴス・デ・モンサラーシュという町でバスを乗り換え、さらに揺られることおよそ30分。車窓の彼方に、小高い丘が見えてきた。その頂上には、城郭らしき黒茶の建物。モンサラーシュに違いない。