RICOH GR DIGITAL
最古の摩天楼に、夜明けの陽光が射し込みはじめる。
茶色い日干し煉瓦の壁と白い漆喰が薄闇から次第に浮かび上がり、やがて全容をあらわす。
朝の光の中で、刻一刻と輝きの表情を変えていく。
そんなサナアの町並みを、摩天楼の上から飽きることなく眺めていた。
自分はそのとき確かに、そこにいたはず。
それを証明するものは、今となっては自分の影しかない。
この写真のどこかにぼくが写っています。正確にはぼくの影ですけど。
さて、どこにいるでしょう。
RICOH GR DIGITAL
最古の摩天楼に、夜明けの陽光が射し込みはじめる。
茶色い日干し煉瓦の壁と白い漆喰が薄闇から次第に浮かび上がり、やがて全容をあらわす。
朝の光の中で、刻一刻と輝きの表情を変えていく。
そんなサナアの町並みを、摩天楼の上から飽きることなく眺めていた。
自分はそのとき確かに、そこにいたはず。
それを証明するものは、今となっては自分の影しかない。
この写真のどこかにぼくが写っています。正確にはぼくの影ですけど。
さて、どこにいるでしょう。
GR DIGITAL
ハンサム君ですね。
まだまだ純粋なんだけど、上目遣いの瞳にナルシーの芽生えを感じるのは気のせいでしょうか……。
——————————————————————-
しばらく途切れていたイエメン旅行記をそろそろ再開します。
丘上の古都ジブラから港町アデンへと一気に南下します。
並行して、マレー半島旅行記も続けます。こちらも古都マラッカからバトゥ・パハへと南下します。
炎暑のバトゥ・パハでは詩人、金子光晴ゆかりの場所を訪ね、灼熱のアデンでは詩人
アルチュール・ランボーの足跡をたどります。二人の放浪詩人の面影を重ね合わせていきます。
とはいっても、文学の香り漂う旅行記はとても書けないので、在りし日の空気感のようなものを
写真で伝えることができればと思っています。