今日、無事帰りました。
昨日はバイクと屋台であふれるハノイの路地を歩き回っていたのですが、その混沌と喧噪と熱気がウソのように、日本は涼しく、静かで、整然としています。ホッとすると同時に、どこか物足りなさも感じている今宵です。
ラオスを旅するのは今回が初めてでした。旅行前、「何もないけど、はまる人はぞっこんはまる国だよ」とか、「あづま川さんにはぴったりの国だよ」などと多くの人から言われました。そうかなあ、1週間もいれば飽きてしまうタイプじゃないのかなあ、とそれに対しては若干の懐疑心を抱きながらの旅立ちでした。が、いざ彼の地に立ってみると、ゆるやかでのどかな雰囲気が一発で気に入ってしまいました。そうそう、これだよ、この感覚だよ、っと。
結局、今回は1週間で北部のビエンチャン、ルアンパバーン、バンビエンを回りましたが、終わってみれば、ルアンパバーンだけでも1週間欲しかったくらいでした。訪れたかった北部の小さい村や、南部のワットプー、ドーンデッドには行けずに終わりました。まあ、今回は肩慣らしということで、絶対にまたラオスに行きます。旅行前に言われたとおりです。はまったのかもしれません。
たしかに、ラオスには目玉となるような名所・旧跡はほとんどありませんでした。その代わり、ゆるやかな時間とのどかな空気がありました。そんなの日本の田舎でも味わえるではないかと言う人もいるかもしれませんが、このユルユルした感じは、やはりラオス独特のもの。実際に彼の地の流れに身を浸してみれば、そうとしか言いようがないのです。
そう言わせしめる大きな存在が、二つあります。ひとつは、ラオスを北から南へとうねるように流れるメコン川。もうひとつは、1日の終わりに(ときには途中に)体内に流し込むビアラオ。悠久のメコン、染みわたるビアラオ。さらには、まとわりつく空気。静かに沈む夕陽、子供たちが投げかけてくる笑顔。これらが渾然一体となって、身体の内と外をやさしく、あくまでもゆるやかに包み込むのです。このユルユル感がすべてでした。嗚呼……。
RICOH GR DIGITAL
【2008.06.07 追記】
ブログ移転に伴い、ラオス関連の多くの過去記事を整理・削除しました。
ラオスの旅の模様については、メインサイトの旅行記をご覧ください。
http://www.kanochi.net/travel/Laos/06_laos_top.htm
2006年10月30日
>soraさん
サイトのほうにこの本の感想記事があったのですね。
村上さんが書いているように、我々が差し出すものの量に対して、
受け取るものの量がだんだん少なくなってくる、これは
ぼくも強く感じています。若いときのように、金はなくとも好奇心さえ
あれば、では満たされなくなる・・・。角田さんがラオスで感じたのも、
そんなことだと思うんです。
ぼくが写真を始めたのも、好奇心の摩耗を補おうとする気持ちの現れなのかもしれません。
2006年10月29日
「辺境・近境」読みました。旅のスタイルの変化、ありましたね。スタイルの変化もさることながら、「辺境」が「辺境」と感じなくなる。神経の磨耗?、「慣れ」というのか。これはテクノロジーの発展だけでは無いんでしょうね。その人が獲得した能力だと思います。
そういった意味では、あずま川さんは、この能力を獲得されてますね!
同年代かなー。ネットの世界のこの「謎感」っていいですね。
2006年10月28日
コヨーテのその号はまだ読んでないので、買わなくちゃ。
ところで、村上春樹の「辺境・近境」をお読みになったことはありますか?
今回のラオスの旅でこの本を読み返していたのですが、やっぱり
同じような旅のスタイルの変化について語っている部分があって、
そうだよなー、と共感を覚えました。
ぼくとsoraさんは勝手に同世代と思っているのですが、
まあ、このあたりはお互い謎のままということで・・・。
2006年10月28日
先日少し話しに出た角田光代さんの「いつも旅のなか」に出てくるラオスのくだり。先日、Coyote(池澤夏樹特集)の中で沢木さんが同じようなことを語ってました。旅の適齢期。経験が浅くてもダメ。経験豊富でもダメ。でもそれぞれの年齢で楽しみはあると。
でも深夜特急のような旅はあの歳でしたできなかったと。。
という意味では僕も歳をとり過ぎたかなぁ。。。。
2006年10月21日
ラオスはゆるゆるでしたよ。
ミャンマーと似ているけど、もっとゆるい感じ。
脳みそとろけました(笑
秋休み、どこに行くんですか?
2006年10月21日
お帰りなさいはこっちでしたね...(笑
あ~、やっぱりラオスはゆるゆるなんですね~。
早いうちに行ってみたいなぁ。
私もそろそろお休み取ります。(遅っ)
2006年10月19日
ラオス、ぼくにはとてもいいところでした。
ゆるゆる過ごしてきましたよ。
行きと帰りには喧噪のハノイにも寄ったので
メリハリのある旅になりました。
週末はちと微妙なのですよ。なるべく参加したいのですが・・・。
写真はポジなのでまだプリントしてないんです。
もし行けたらネガで撮ったお祭りの写真だけ持っていこうかな。
2006年10月19日
お帰りなさい。やっぱりラオスに行っていたのですね。
相当良いところだったみたいですね。あ~、私もそろそろゆるゆるリラックスしたい今日この頃です。
ところで今週末は参加できそうですか? ぜひ写真持って来て見せてください! 楽しみにしてます。
2006年10月18日
>ひまわりさん
初ビアラオ、衝撃的でした。
世の中にこんなにうまいビールがあったとは!
涙が出そうになった気持ち、わかります。
地味だけど心に残る国ですよね・・・。
>soraさん
こちらこそご無沙汰しております。
ご無沙汰して申し訳ないので、soraさんのこのコメントを肴に
記事を書いてみました(笑
勝手にリンクまで張っちゃいまして、すみません。
『いつも旅のなか』のその話は覚えてます。
ラオスがつまらない、というより、それまでの旅のスタイルが
もう通用しない年齢になったという話でしたよね。
ぼくもこの年になってそれは痛感します。
ラオス自体は、とてもいい国でしたよ。
2006年10月18日
ご無沙汰です。ご無事でなりよりです。
ラオスの紀行、旅行記って少ないですよね。
私が知り限りでは角田光代さんの「いつも旅のなか」くらいです。文中では角田さんは「つまんない!」と連呼されてました。オチとしては年齢とともに旅に求めるものが昔と変わってしまった・・ということのようですが。。
でも随分、満喫されたようですね。レポートを待ってます。
2006年10月17日
おかえりなさいませ。ビアラオ懐かしい!!
ラオス、ハマリますよね。
出国するとき私は涙が出そうになりましたもん。
写真楽しみにしています。
2006年10月17日
ゆるゆるしてきましたよー。本当です。
まあそのおかげで、舌技を編み出す時間も
たっぷりありましたが・・・。
あー、こんなことを書くとまた誤解されるな。
ほんとに心を真っ白に過ごしていたのですよ。
それは写真を見ればわかると思います、たぶん・・・。
2006年10月17日
あづま川さん、
>相思相愛だと自然とそうなってしまうのでしょうか・・・。
ゆるゆる過ごしてきた割にはますます舌技が冴え渡り、きっちりキメてきますねえ。
ほんとにゆるゆるしてきたんでしょうか。甚だあやしいです。
しかしあやしさのない男性なんて魅力ゼロです。
自然と、写真の向こう側にあづま川さんのあやしい魅力を探索したくなってしまいます。
早く探させてください。
2006年10月17日
>sesamiさん
そうですね。旅行中もあっという間に時間が過ぎてしまいますが、
のんびりしているようでも密度は違いますよね。
嗚呼の連発は、そのときの偽らざる気持ちです。
もちろんウケも狙ってますが(笑
>眞紀さん
そうですか。眞紀さんのネット環境がクラッシュ状態というのは知らなかったのですが、お互いにゆるゆる過ごしていたとは、これまた見事なシンクロニシティーですね。相思相愛だと自然とそうなってしまうのでしょうか・・・。
今度はステキ写真の連発で眞紀さんを嗚呼と言わせてみせます・・・
なんて自信たっぷりに書いてしまって、大丈夫か。
>Yaeさん
ラオスは、ぼくも実際に訪れるまではイメージがまったく
湧かなかったのですが、本当に時の流れがゆったりとした国でした。
ラオスご飯も美味しかったですよ!
少しずつ写真アップしていきます。
>Eijiさん
確かにビエンチャンでも高いビルなんて見あたりませんでした。
ユルユル感はそんなところからも来ているのかもしれません。
心から開放感を味わえる国でした。
これからいい季節なので、ぜひ行ってください。
ぼくも短期で休みが取れたらまたラオスに行きたいです。
2006年10月17日
>ERICAさん
ゆっくりと流れる時間の中を漂ってきました。
ビアラオは、これまで飲んだビールの中で一番旨かったです。
しかもメコンと夕陽が肴なのだからたまりません・・・嗚呼(こればっかし)。
>ハナミズキさん
ラオス、思惑通りハマってしまいました(笑
あのゆるい感じ、やみつきになりそうです。
来年も「ラオスでゆるゆる」、やりたいですねー。
ぜひ一度ハナミズキさんと彼の地でビアラオを傾け合いたいものです(笑
>ヒョウちゃん
時期が微妙でしたが、やっぱり行ってよかったです。
ルアンパバーンから周辺の村に足を延ばしたかったのですが、
居心地が良すぎて離れられませんでした。発つときは本当に後ろ髪を引かれる思いでしたよ。
レポートは、落ち着いたらぼちぼちアップしていきます。
>Kankoさん
ひたすらのんびり過ごしてきました。
そろそろ心のたがを締め直さないと・・・。
ぼくの分までサポートありがとうございました。
千葉戦の結果をネットで知ったときは彼の地からKankoさんに手を合わせました(笑
>Morikonさん
ぼくも「ゆるゆる」を楽しめるようになったのは、写真を「作品」として撮り始めた数年前くらいからです。以前は、観光スポットをできるだけ多く回ればそれでよしと考えていたような気がします。必然的に、記念・記録的な写真しか撮れなくて、今それらを見返すと「なんだかなー」と思ったりします。
2006年10月17日
お帰りなさい。ご無事で何より。
ラオスは、ビエンチャンでも街並みがひたすら平坦で、圧迫感を与えない、というか、背筋を伸ばさなくていい、というか、そんな感じが好きですね。
旅欲がふつふつとしてきました。僕もラオスに行こうかな・・・。
2006年10月16日
お帰りなさい~。
ラオス、ラオス、どんな所か想像が出来ないのですが、写真楽しみです。
あづま川さんだからご飯写真もありますよねん♪
ラオスはユルユル感なんですか。楽しみです。
2006年10月16日
おかえりなさい!
あづま川さんがラオスに行っていた間、ちょうどワタシはネット全般がクラッシュ状態で、オフラインなゆるゆるした日々を過ごしてしまいましたよ〜。
そしてあづま川さんご帰国と同時に、ちょうどうちのネット環境が復活したのです。
ううむ浅からぬ縁を感じます。若干ウソですが。
しかしほんと、嗚呼連発だね。
またたくさん帰国後レポート書いてください。
2006年10月16日
おかえりなさい!
日本にいると2週間などあっというまですが、
旅では同じ時間なのに密度が違いますよね〜うらやましい。
現地からのレポ、うちのリストにpingが飛んでこなかったので
今拝見しました。リアルタイムならではの感情が伝わってきます。
嗚呼、連発ですし(笑)。
2006年10月16日
おかえりなさーい。
海外で味わう「ゆるゆる感」、私も好きですね。
こういう指向・感覚は、自分が年を重ね、
しかも写真を撮るようになってから、
やっと備わってきたような気がします。
2006年10月16日
あづま川さん、お帰りなさい。
楽しい旅だったようで…^^
旅行記、楽しみにしています。
*留守中のレッズの試合、しっかりあづま川さんの分もサポしました(笑)
2006年10月15日
お帰りなさい。
やっぱりラオス、行ってよかったですね。
ルアンパバン4日間、それでも羨ましいです。
ホントにあの国は後ろ髪を引かれますね。
僕もまたいつか絶対行くつもりです。
レポートも楽しみにしてますよ。
2006年10月15日
お帰りなさい。
ラオスに無事ハマっていただけて、安堵しました。(笑)
北部は少数民族が、南部はもっと何もなく、、、ラオスは南北で違うけれど、ゆるゆるさは変わらずまた行きたくなる国ですね。
私も年末、またラオでゆるゆるかな、と考えています。
2006年10月15日
お帰りなさい。
あづま川さんのラオスの旅はゆっくりと時間が流れたようですね。
メコン川を見ながらビアラオ。いいですね!