イエメンの青年は童顔が多い、と過去の記事で書いた。そんな彼らも、おじさんへと成長を遂げたとたん、ガラリと一変する。ひとことで言うなら、濃くなるのだ。貫禄も濃くなれば、顔つきも濃くなるし、ひげも濃くなる。なにせモカコーヒーの原産地の民族である。緑茶族の日本人とは煮出したときの濃さが違う。渋さでは日本人の方が上だと思うけど。
その濃さをさらに引き立てているのが、白いワンピース。イエメン男性の多くがこのスタイルで街を闊歩している。写真の右側の男性のように、白服+頭布を巻くのが一般的。もちろんお腹には部族の誇りであるジャンビーアを差す。左の男性は頭布を肩に羽織っているが、これはお洒落なスタイルとか。
また、白服の上に背広を着ているおじさんも多い。和洋折衷という言葉があるが、イエメンと西洋の折衷はなんと言ったらいいのだろう。とにかく珍妙な組み合わせで、濃さをいよいよ引き立てる結果となる。ちなみに、背広は袖口のタグを取らないままにしておくのがお洒落なようだ。昔の中国もそうだったらしいけど。
なにもかもが濃くなった結果、いかめしく見えるおじさんたちだけど、それは外見だけのこと。じつはやさしい人たちだ。はにかみやさんや、おちゃめさんも多い。そして子どもたち同様、たいていのおじさんが撮られ好きである。そのギャップが、見ていてじつに面白く、微笑ましくもある。また、親切心や義侠心もとても濃いから、いざというときは頼りになる。旅行中、迷ったときや困ったときに何度となく周りのおじさんたちに助けてもらった。愛すべきはおじさんたちである。
2007年6月7日
>ヒョウちゃん
モカコーヒーに負けず劣らず苦み走ってるでしょ。
2枚目の左の男性は、おじさんではなくお兄さんと呼んであげる
べきかもしれないですね。
じつはぼくより一回り以上年下だったりするかも。
>wakyさん
純白ワンピースの上に背広・・・なんだそりゃ、ですよね。
でもイエメンにいると異和感をぜんぜん覚えないから不思議です。
真似しようとは思わないけど。
アルコールを飲まないので、アイスや甘いものが楽しみなのですよ、きっと。
美味しそうに食べてますからねー。ほんと可愛いです。
>ERICAさん
納得、ありがとうございました。
イエメンのおじさんは、コーヒー豆を1週間煮出したくらい濃いです(笑)
渋さではやっぱり日本人でしょうね。ぼくももっと渋く、そして濃くなりたいです・・・。
2007年6月7日
納得しました!(笑)
モカコーヒーの原産地の民族の方は、豆を焙煎し煮出すため濃さ増す!発想が面白いですね(笑)
渋さでは日本人のおじさんはが勝っていて素敵ですよね~
2007年6月7日
この“民族衣装の上にスーツ”などを見ると、
女子高生の“制服のスカートの下からジャージ”を
なんとなく思い浮かべてしまいます。
どちらも「なんだそりゃ!?」って格好だから・・?
中東にありがちな若い頃はスラリとしてハンサムなお兄さんが
みるみるうちに濃いおじさんになってしまうのは、ホント泣けますね。
そして、こんなおじさんなのにアイスとかかわいいものを食べてると
もっと泣けてきます。
↑めちゃくちゃ失礼で余計なお世話の感想ですね~ひどい。
2007年6月6日
をを、苦みばしってますね。
1枚目の右側の人は貫禄ありすぎですが、ここで登場する4人のうち3人までが顔に歴史ありみたいな感じです。
日本人でここまで来るのは無理みたいな。
それにしても、甘いもの食べる時もこの表情ですか。
ま、しょうがないですよね。
ところで、「おじさん」って書いてますけど、彼らは老けるのが早いから、実は我々の方がより年とっているかも知れませんよ。
特に、2枚目の左側の人なんか、若そうですし。