水平線から、真っ赤な太陽が昇る。
聞こえるのは、波の音だけ。
動いているのは、沖合を漂うボートだけ。
どこまでも静かで美しい夜明け。
上の写真は、トイカメラのHOLGAにfortiaSPという超高彩度リバーサルフィルムを入れて撮ったもの。チープなカメラと高価なフィルム。このミスマッチが楽しかった。
fortiaSPはISO50。HOLGAはシャッター速度1/100、絞りF8固定。この組み合わせだと露出は日中の晴天下でほぼ適正となるが、朝夕は極端な露出不足になる。太陽の光だけが浮き出るようなドラマチックな描写が得られるだろう。理論的にはそう予想できたのだけど、その理論の重力圏外はるか彼方を漂っているのがHOLGAがHOLGAである所以なわけで、いつものごとくまったく結果を考えずに撮ったのだが、このときは妙にひねくれることもなく鮮やかに撮れてしまった。たまに素直になるところが愛らしくもあり、小憎たらしくもあるカメラだ。
2008年8月4日
>vinvivaさん
このときHOLGAはなぜか非常によい子でした(笑
たまにこういう写真が撮れちゃうから楽しいです。
2008年8月3日
>>こんばんは。
これが、HOLGA? って、つぶやいてしまいます。
魅力的な、HOLGAだこと。(^o^)
2008年8月2日
>HARUさん
何に露出を合わせるかによってまったく違う雰囲気になりますよね。
前々回のビーチネコの写真は、じつはこの写真のあとに撮ったものなのですが、
そんな風には見えないと思います。
フィルムを使う場合はその種類によっても写りが違ってくるし、おっしゃるとおり
その場で出来が確認できない。不安でもあるけど、それが帰国後の大きな
楽しみだったりもします。
2008年8月1日
朝焼けと夕焼けは、シャッター速度、絞り値、露出の具合で
全く違った写真になりますよね。
デジカメだとその場で確認できてしまいますが、
フィルムだとできあがってくるまで楽しみが伸びる。
その方が、ロマンがあるのかもしれませんね。
潮騒とおだやかな風を感じる、
素晴らしい写真だと思います。