参道を歩く。
左右の回廊は崩壊寸前で、立ち入りは禁止になっている。
褪せた遺跡道に、プルメリアの白い花が鮮やかに目に映える。
甘い南国の芳香がほのかに立ち上る。
本堂は、丘の中腹にある。参道が終わり、急な階段を上っていく。
さわやかな風が吹き始める。
プルメリアの木が、参拝者を守るように強く枝を張り出している。
その枝に点々と咲く白い花。
振り返れば、ワットプーの参道や回廊、さらには南ラオスの平原が見渡せる。
たおやかな光景と、芳しい南の香りに包まれて、どこか桃源郷に迷い込んだような浮遊感を覚える。
プルメリア。別名テンプルツリー。
ラオスではチャンパーという。
ラオスの「国の花」だと知ったのは、じつはつい最近のことだ。
2010年4月28日
>vinvivaさん
ありがとうございます。
どこか懐かしい空気と時間に浸ることができました。
2010年4月26日
>へんな言い方かもしれませんが、いい空気と時間を感じさせてくれる写真ですね。