Katmandu / PENTAX K-7, DA21mm
カトマンズの街角で、湯気が立ち上るモモの屋台を見つけてしまうと、素通りするのはなかなか難しい。ぼくが滞在していた5月初旬は、ちょうどマオイストによるバンダ(ストライキ)の最中だったから、なおさらのことだ。食堂や商店のほとんどがシャッターを下ろしたままで、食いたいものも食えないというもう泣きたくなる状態。そんなひもじさの中で見つけたモモの屋台。「ありがたい、これでまともな食い物にありつける!」と一目散に駆け寄った。
作り方は、餃子の場合とほぼ同じ。人気があるので、蒸したそばから飛ぶように売れていく。ぼくの前には先約がまだ何人もいる。ぼくのモモは、これから蒸し器の中へ。蒸し上がるまでさほど時間はかからないのだが、お腹が空いているので長く感じられる。
写真でも撮りながら空腹を紛らわしているうちに、蒸し上がった。立ち上る湯気。中にはおいしそうなモモがびっしり。それらを葉っぱのお皿に盛りつけ、ピリ辛のたれをたっぷりかけて、できあがり。さっそくほおばる。シアワセ。
ようやく腹が満たされ、エネルギーが出てきたので、その足で夕暮れ時のダルバール広場へ。すると今度はアイスクリーム屋が! デザートにありつけるとは。またまた駆け寄る。ひとつちょうだい。
やはりモモの後はアイスクリームに限ると確信したのであった……。
念のため付記。xxxxはおいしい、というタイトルは、言わずとしれた林望先生の『イギリスはおいしい』からいただいたものである。その昔イギリスへ語学留学する前にこの本を読んだおかげで、イギリス人の味音痴肥えた舌とイギリス料理のまずさおいしさにショックを受けずにすんだ。そのお礼の意味で使わせてもらっている。不朽の名著だと思う。
2010年12月4日
vinvivaさん
モモは共通語というか、現地でそう呼びます。
英語でもmomoです。
桃とは関係ない・・・と思います。言われれば形が似てますね
2010年12月1日
「モモ」って、形からそう呼ぶんですか?
「モモ」って、共通語?
すいません。全くの無知なもので。(^^;)
2010年11月27日
>kidaiさん
はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございました。
ネパール料理といえばやはりモモとダルバートになりますね。
今回はストライキのせいでほとんどのお店が閉まっていたので
満足な食事はできなかったのですが、それでもモモとダルバートは
なんとか食べることができました。
リンクありがとうございました。そちらのブログも拝見させてもらいますね。
2010年11月27日
>ぴおさん
あ、失敗してしまいましたか。すみませんでした。。。
そしてわざわざ再投稿ありがとうございました!
当ブログの「おいしい」シリーズで取り上げている食べ物は、基本的に文字通りの「美味」と
解釈してもらってけっこうです。
たいていの国の食べ物はイギリス料理よりはるかに旨いですから(笑
ぴおさんのネパール料理に対する印象はなんとなくわかります。ぼくも12年前に訪れたときに、
「うーんこんなものか」と思った記憶があるので。その印象をくつがえそうと、今回はおいしい
お店をしっかり調べて旅立った・・・のですが、バンダのため実現できずで。そんな中、この屋台の
モモのおいしさは印象的でした。
とはいえ、リベンジのためまた行かなくてはなりませんけどね。
2010年11月27日
>Kankoさん
深夜に見てはいけません(笑
モモは中がホクホクしておいしいんです。
蒸し餃子みたいな食感で、日本人の舌にもあうと思います。
2010年11月27日
はじめまして。
モモがとてもおいしそうです!
僕もネパールに行ったときはモモか、揚げたモモ(コセ?コティ?)か、ダルバールか、そんなものばかり食べていました。
懐かしいです。
またいろいろ見させてもらいます。
私のブログにリンクを貼らせてもらいました。
よろしくお願いします。
2010年11月27日
おお、確かに投稿失敗している(笑)。
気を取り直して。
ここでおっしゃっている「ネパールはおいしい」って、「イギリスはおいしい」的な意味で「おいしい」のでしょうか?
それともシンプルに「美味なり」ってことでしょうか?
私はネパールでは、残念ながら「これを食べにまた来たい!」と思えるようなものには出会えず...。ダルバートも微妙にミールスに似ていて南インドに行きたくなったり、モモもなぜか外して、チベット式を食べれば中国に、ネワール式を食べれば台湾に行きたくなったものです...。
2010年11月26日
タイトルにつられ…
この時間に見てしまった(笑)。
いやぁ~とっても美味しそうです。