蒼穹のラダックへ – 王宮を望む –

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Leh, Ladakh / RICOH GR1v, Fuji Velvia100F
商店や食堂がすき間なく立ち並ぶ狭くて薄暗い路地を通り抜けると、そこはオールドレーと呼ばれる旧市街だった。視界が次第に開け、狭い路地からでは一部しかかいま見ることのできなかった王宮がやがて全容を現した。
これまで見たことのないその威容。背後に広がる蒼穹。目の前に広がる光景に五感を奪われながらも、自分の体内でなにやら異変が生じていることを自覚しはじめていた。来るべきものが来てしまったようだ。認めたくはなかったが、急速に顕在化してきた変調は、高山病の発症を明らかに示していた。あの王宮まで登ってやろうという欲すらもうぜんぜん湧いてこない。腹痛、さらに頭痛。あわてて宿へと引き返す。ぜーぜー息切れがするので早く歩けないのがもどかしい。ひどい寒気と眠気も襲ってくる。なんとか宿に戻り、部屋に入ると、そのままベッドに倒れ込んだ。

4件のコメント

  1. あづ
    2010年12月12日

    puchioさん
    いや、puchioさんならきっと大丈夫ですよ~。
    ぼくはサナアでもダメだったくらいなので。。。
    でも納得いかないなー。悔しいのでまた行きたいです。

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  2. あづ
    2010年12月11日

    Vinvivaさん
    初日はきつかったです。
    2日目からは徐々に復活しましたが、頭痛は治らなかったです。
    でもまた行きたい!

    返信
  3. puchio
    2010年12月10日

    憧れの場所~。
    読んでたら辛くなってきた...;;

    返信
  4. Vinviva
    2010年12月10日

    ここ迄来たのに、悔しい!
    そんな感情が感じられます。
    高所への旅は注意が必要ですね。
    ノートに書いておきます。(`_´)ゞ

    返信

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