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12年ぶりのネパール(2) アサン

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夕暮れ前の路地を進んでいく。
不意に視界が開け、人でごった返すチョーク(広場)に出た。
さまざまな香りと、色彩と、ざわめきが押し寄せ、身を包み込む。
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すでに方向感覚が失われていることに気づく。
自分がもう、どの路地から出てきたのかわからない。
いったい何本の路地がこの広場で出会っているのだろう。
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12年前も、ここアサンチョークでいつも迷子になり、同じようにあわてるとともに、うれしくなったのを思い出した。
あのときと同じ心地よい迷いの感覚が蘇ってきて、なんだか安堵する。
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ペナンの朝

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Penang, Malaysia / Pentax MZ-3, FA50mm, Fuji Velvia100
マレーシア、ペナンの朝。
インド系の、飾らない食堂の片隅。
すでに強烈な陽射しに支配されている表通り。
響いてくる喧噪や理解できない声になんとなしに耳を傾ける。
日本の、特に湿気がまとわりつく梅雨の朝食時には、ついアイスコーヒーをがぶ飲みしてしまう。
不思議なもので、アジアの旅に出ると、いくら暑くても、アイスを飲む気にはならない。
熱いコーヒーを頼む。
熱くて、甘ったるくって、グラスになみなみと注がれたミルクコーヒーを。
東南アジアではアイスコーヒーが一般的ではないということもあるし、疲れた身体が甘味を欲しているということもある。なにより、暑くてゆるい空気に包まれたアジアでは、熱くて甘いコーヒーがぴったりだ。
しばらくして、朝食が置かれる。
ロティ・チャナイ。
ピリ辛のカレーに浸して食す。甘いコピに、これがまたとっても合う。
表は暑そうだし、熱いコピとロティで、しばらく粘ってみよう。
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